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土屋公雄のブログ

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「文明の逆説」 
 最近、立花隆の「文明の逆説」を読み返した。本書は1976年に講談社より刊行されたもので、今から30年以上前に書かれたものでありながら、その内容がいささかも古くなっていないことに驚いた。(もちろん、引用されているデーターに関しては多少古さを感じるが。)
 この本は、危機の時代における人間研究書であり、地球が刻々と増え続ける人間と、3.000万種に及ぶ生物を乗せた宇宙船として、どこかで戦争が繰り返され、自然が破壊され、凶悪な犯罪が多発する中、現代人である我々を乗せた宇宙船地球号はこれからどこへ向かおうとしているのか、その先にあるのは破壊なのか復活なのか・・・・・、まさに文明の有りようと、その危機の実態を示し警告した衝撃的内容のレポートである。立花氏の今もって説得力を持つその思考の背景には、文系・理系の境界を超えた興味・関心の深さと、大量の情報を集め咀嚼する方法と能力が、ジャーナリストとして身につけた思考技術と表現にあるからだろう。彼の文章は、如何に深く大きなテーマであろうと、その事実の選択とダイナミックな分析、また比喩の巧みさは明快で分かりやすく、決して読者に押し付けるのではなく、気づかせるといったプロセスで本質へと導くのだ。
 本書第三章「人間とは何か?」の項目は実に興味ある内容であった。
「生物としての人間の限界と可能性」について、正確なデーターと知的な分析によって人間のもつ様々な能力、機能、感覚等を明瞭に指摘し、生物の中でなぜ人間だけが文明や文化をつくることが出来たかを説いていくのである。さらにその先では、人間だけが持つ言葉の存在や、人間だけに意識される時間や未来の観念に対し、他の生物にはなしえない、唯一人間に与えられた責任として、地球そして生命全体の未来について真剣に見つめ考えることを明示しているのである。

 昨今、エコロジー的思考はたしかに普及しているが、ただ、それを上回る速度で生産・消費・破壊主義は世界規模で広がり、深刻化する地球温暖化・環境問題は解決の糸口が見えないままでいる。今回「文明の逆説」を読み返し、まさに現代文明最大の問題点は、人間自身の自己矛盾、我々一人一人の日常の中にあることを改めて思い知らされた。


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Date : 2010.02.03 Wed 09:05  未分類| コメント(-)|トラックバック(0)

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