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土屋公雄のブログ

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魂の石群 リング・オブ・ブロッガー Ⅳ 
刃物のようなシャープな断面を持つスタンディング・ストーンが27本、等間隔に立ち並び、直径100メートルはあるであろう巨大なストーン・サークルを造っている。一本の石の高さは地上で5メートルは優にある、ただその石の厚みは異常に薄い。長い歳月の中で風化してきたのだろうか、そのプロポーションは、ジャコメッティの彫刻のよう、無駄なものをすべて削ぎ落とし、最後に残った石の魂だけが立っているよう思えた。
かつては60本の巨石で構成されていたとされるこのストーン・サークルも、現存する巨石は半分以下となり、スコットランドの北方、オークニー諸島・メインランド中央部の丘の上に、過去の儀式の象徴としての役割を終え、無言のまま立っていた。

このリング・オブ・ブロッガー。・・・・・遺跡周辺には人の気配もなく、大気も限りなく透明で、孤独なまでに日常から遠く離脱したこの禁欲的空間は、現代のシステムにどっぷり浸かった僕のような者でも、霊性を感じる、不思議な場所であった。

以前読んだ本に、過去の魂との交流に関する能力、或いは人間が草花や他の生物、木や風や石と魂を交流する内容のものであったが。そこでは、本来人間とは、自分というものは自分の所有物ではなく、太古から受け継がれてきた大いなる生命の一部であるということだ。人間の身体を構成している物質の最小粒子は原子であり、その原子は決して人間固有のものではなく、宇宙のどこにでも漂う原子であるらしい。したがって、宇宙のどこかで生まれた原子が、たまたま地球の我々の身体を造り、さらにそれらの原子は、常に新陳代謝を繰り返し、永遠に我々の肉体に留まることなく、入れ替わっているそうだ。まさに光合成の仕組みのよう、今吐いた僕のため息は、いずれどこかの樹木か草花と原子を交換し、さらにその樹木の実をついばむ生物は、新たなる生命を宿すこととなる。そしてこの連続性は、過去へも繋がっていくのである。
空気中には、過去に生きた人々や物質の原子まで存在するらしい。だとすれば、このイギリス最北の島に立つリング・オブ・ブロッガーの地で、古代人の原子の一部が僕の身体を通過することで、彼らと同種の霊性を感じても、不思議ではないはずだ。

水の中にも、風の中にも、僕たちの身体を形づくる原子は漂っている。そしてそれらの原子は古代からの原子でもあり、地球上に存在する総てのものからの原子でもある。

壮絶に孤独な風景の中に立つ27本の石群リング・オブ・ブロッガー。
彼らは魂の石となり、確かに現代の我々へメッセージを発していた。
オークニーへの旅。・・・・・それは生命・記憶の連続性を確認する旅であった気がする。


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Date : 2007.11.04 Sun 13:28  未分類| コメント(0)|トラックバック(0)

  

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