土屋公雄のブログ

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森の力 2
 日本は先進国でありながら、国土の約7割(2.500万ヘクタール)は森林が覆う、世界でも有数の緑豊かな国である。ただその森林国の約4割(1.000万ヘクタール)の自然が、戦後、人の手によって植えられた人工林であり、その人口林の6~7割が適切な間伐もされないまま荒廃し傷ついた森となっているのが、森林国日本の現状だ。
 人工林が間引きもされず放置され続けるとどうなるか。森林を絵画的風景として、外側からだけ見ていても分からないのだが、森林の内側では大変な事態となっている。(これは以前、岡崎の森林組合の方に聞いた話だが、遠くから山を眺めると様々な緑色が混在して見えるのだが、その中でも濃い緑色をした部分が最も過密化した、危険状態の場所らしい。) まず、過密状態で植林され成長した地面には光が入らず、従って下草も生えず土はむき出しとなり、栄養分も蓄えられないまま、水を浄化する能力も弱まってしまう。木の根とは、土を抱きかかえながら養分を吸い上げ成長するのだが、雨水で表面の土や小石が流され、いたるところ木の根もむき出しとなった状況では、木の根本来の役割を果たすことが出来ず、これはまた長雨の際、いたるところで土砂崩れが起きる原因ともなってしまう。森は水源としての機能、さらには地崩れなど災害防止等の多義にわたった公益的機能も担っているのだ。

 近年騒がれている花粉症の原因にも、人工林は加担しているようだ。花粉と一口で言っても色々だが、今時の花粉症は造林された杉・ヒノキが大きな役割を演じているらしい。
 人工林からの花粉は十数年前から増えたそうであるが、そのメカニズムとは、やはり荒れ放題の過密森林状況にあるのだ。
 自然林の場合は、樹木同士が自然淘汰され生態学的に適当な間隔で成長するのだが、人工林の場合は、効率と成長を促進する為と人間が間隔を狭く植えている。従って過密状態の樹木は日も当たらず、根も張れない劣悪な環境の中で、樹木自身が生命の危機を感じ始め、そこで自分の子孫を残す為、遺伝子(花粉)を大量に生産しばら撒くようになったそうだ。・・・・・なんとも、自然界においては合理的な話である。しかしこの理にかなった生命の法則も、免疫を無くした現代人にはうとましいものとなった。ただこの状況に追いやったのは他ならぬ我々人間だ。これまで治山治水を怠った人間の驕りが、しっぺ返しを受ける結果となっているのである。

 林業の空洞化が叫ばれて久しいが、ここで我々は、本気で森のあり方・森の力について考えるべきではないだろうか。森林からの花粉は、傷ついた樹木の叫びに聞こえてならない。


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Date : 2010.01.11 Mon 10:01  未分類| コメント(-)|トラックバック(0)
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