土屋公雄のブログ

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


ポッチと押して頂ければ励みになります。ありがとうございます!
kimio Tsuchiya Official Website はこちらからどうぞ

Date : --.--.-- -- --:--  スポンサー広告| コメント(-)|トラックバック(-)
建築明器の世界 
研究室での午前のゼミを終え、午後から院生を連れ愛知県陶磁資料館へ、現在開催中の記念企画展「建築家・茂木計一郎コレクション/中国古代の建築とくらし」を見に行った。
陶磁資料館は、基本設計が谷口吉朗であり、僕もこの四月に愛知芸大に赴任して以来、是非とも訪れたい施設の一つであった。資料館は大学より車で十五分ほどの、瀬戸市の丘陵地に建っており、建築外観は、深い軒をもつ勾配屋根が幾重にも重なり、心地よい開角を持つデザインが連続しながら周囲の緑と溶け合う、見事な様であった。さすが日本風土に根ざした正統派建築家・谷口吉朗の才能、眩しさを感じた。

建築も然る事ながら、記念企画展・茂木計一郎コレクションの質の高さにも心奪われた。
今回展示されている建築明器とは、中国古代の、貴族や豪族の墓に副葬するために作られた建築物のミニチュア模型である。古代中国では、死後の世界は、現実世界の延長であると考えられていたため、死者が、死後の世界も墓の中で充足した時間が送れるよう、生活のための様々な必需品が用意され副葬されたのだ。そしてこれらの品々は、あくまでも生者の世界で現実に使われていたモノを想定対置する器物として、木片や陶土などを材料に作られたのである。従ってミニチュアとして作られた展示品を見ていくと、美術・芸術的価値は当然のことながら、当時の文化・生活様式や建築様式の実像を知る上でも貴重な資料であることが分かる。

初めて訪れた陶磁資料館で、二千年前の文明と文化、そして豊かな想像力に出会うことが出来た。歴史とは時代の集積であり、過去の積み重ねの上に今があると建前では言えるのだが・・・・・、
人間は実際のところ、過去の歴史のほとんどを忘却してしまっている。
一般的に古代とは、中世から現代に至るための,発展過程にあるものと位置づけられるが、
しかし、今回の展示を見ても、古代には古代の統一的で合理的な、創造的で豊潤な世界が存在していたのである。


スポンサーサイト

ポッチと押して頂ければ励みになります。ありがとうございます!
kimio Tsuchiya Official Website はこちらからどうぞ

Date : 2008.07.18 Fri 20:14  未分類| コメント(-)|トラックバック(-)
 

  

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。